知らないと困るスポーツ界の暗黙のルール

知っていますか?スポーツ界にある暗黙のルール

スポーツの世界には競技によってルールが設けられています。ルールの中でタイムだったり勝敗を競うものですが、一方で、ルールとして設けられている訳ではないものの、いわゆる「暗黙の了解」として、競技者・プレイヤーが順守していることは多々あります。明文化されているルールと異なり、プレイヤーとしての経験を積むことで理解できることもあるので、初心者やルーキなどは勝手が分からず、知らず知らずのうちに暗黙の了解を破って相手から顰蹙を買ってしまうこともあります。ともすれば、報復行為に遭う可能性もありますが、「暗黙の了解を破った(知らない)側が悪い」と判断されてしまうことも。

そのため、一流のプレイヤーとなるためだけではなく、見る側としても競技をより楽しむためには暗黙の了解を覚えることが不可欠です。中には「え?そんなことまで?」と思うような、腑に落ちないものもあれば、覚えることで「だからあの時…」と納得できるものもあるかと思いますが、いくつかご紹介させていただきます!

 

格闘技:まずはグローブを合わせる

テレビ、あるいは試合会場で試合を見ていると、ボクシング、キックボクシング、UFCといった様々な競技において、まずはグローブを合わせていますが、これもいわば暗黙の了解。決してルールとして「まずはグラブを合わせる」などと明記されているものではなく、お互いの「正々堂々やりましょう」という意思の確認としてゴングの後にお互いの拳を軽く付き合わせます。

但し、暗黙の了解である以上、必ず従わなければならないものではありませんので、選手によっては拳を合わせることなく試合を始めるケースも。その場合、相手選手から顰蹙や憎悪を買うことになるので、激しい一戦になることが予想されます。実際、拳を突き合せようとしたものの、一方にはその気がないどころか、むしろ拳を合わせようと無防備に近い状態のため、そのまま打撃をもらってKO負け…なんてケースも。

日本の格闘技でも、2006年の5月3日に行われた格闘技イベント、「HERO’S」にてそのようなケースがありました。宮田和幸選手と故・山本徳郁選手の試合がまさにそれです。この試合はゴングの後、拳を交えることなく、山本選手が宮田選手に向かってダッシュし、飛び膝蹴りを慣行。元々飛び膝蹴りは奇襲的な要素が強いものの、ゴングが鳴った直後ということで宮田選手もまだ集中力がまだまだ高まっていなかったのか、膝蹴りをモロに食らってしまい、KO負け。試合タイムはわずか4秒。拳を突き合わせていれば、このようなタイムでのKOはまずありえないでしょう。しかし、あくまでも「暗黙の了解」なので、試合後、宮田選手が抗議をするようなことはありませんでした。

 

野球:喜びの表現について

近年、プロ野球も国内だけではなく、オリンピックやWBC(world baseball classic)といった国際大会が増えてきていることから、世界を舞台に野球が楽しめるようになりました。しかし、そこで異国文化に戸惑う日本のプロ野球選手が珍しくありません。

野球大国といえば言うまでもなくアメリカ。MLBは野球に於ける最高峰の舞台。日本のプロ野球たちもMLBを目指す傾向が強まっているなど、実力・経済規模共にまさん「世界一の舞台」が用意されています。そんなMLBにはいくつもの暗黙の了解があるのですが、世界大会にて暗黙の了解を知らなかったがために日本のプロ野球選手でさえ相手から顰蹙を買ってしまったことも。特に他国から怪訝な眼差しを向けられたのが感情表現です。国際試合の場合、勝つか負けるかで大きく変わります。日本のプロ野球は長丁場のリーグ戦になりますので、一試合くらい負けても…という気持ちもあるでしょう。しかし、国際試合での一敗はリーグ戦のそれとは比べ物になりません。

そのため、特に一点を争うような緊迫した展開であればあるほど、点を取った際についつい気持ちが膨れ上がって喜びを爆発させてしまうこともあります。このような姿を目にすることは日本人であれば決して珍しいものではないでしょう。プロ野球だけではなく、春夏の甲子園における高校球児たちの姿は、特に夏の甲子園では季節の風物詩と言っても過言ではないでしょう。「夏といえば甲子園」「夏の甲子園はプロ野球よりも白熱した展開」だと考えているのは私だけではないでしょう。

しかし、そのような感情表現は、海外の選手たちから不評を買っています。というのも、海外では派手なアクションは暗黙の了解で禁止されています。派手に喜ぶことは相手に対しての敬意を欠くからという理由なので、実際にMLBを見ていると、ベンチ等でハイタッチをして喜んでいる姿は目にするものの、塁の上で派手に喜んだり、あるいはマウンド上でピッチャーが必要以上に喜んだりといった光景を目にすることはありません。アメリカでは「野球は紳士のスポーツ」と定義されているので、常に相手のことを考えることが求められているのでしょう。

 

野球:点差が開いている中での盗塁やバント

野球は展開次第では「10-0」「14-1」といったように、スコアに大差がつくこともあります。「勝負は時の運」という言葉もあるように、決して実力差を現したのではなく、たまたまその日のコンディションや不運が重なり、大差が開くこともありますが、大差が開いた中で「1点を取りに行くための行為」は暗黙の了解として禁止されています。具体的には送りバントや盗塁です。

送りバントや盗塁は、ランナーを進めるための行為であると共に、切迫した展開で1点を狙いに行くための行為でもあります。大味な試合になることもあれば、「0-0」「1-0」など緊迫した試合展開もあります。様々な展開が待っている点も野球の醍醐味の一つですが、緊迫した次第であればいざ知らず、既に勝敗が決したような大差の場合、送りバントや盗塁は「非紳士的」な行為として行わないことが暗黙の了解となっています。

 

野球:乱闘になったら必ずベンチから出なければならない

プロ野球の見どころに乱闘を挙げるファンもいるかもしれませんが、実はその乱闘にも暗黙の了解があるのをご存知でしょうか。

デッドボールを受けた、不可解な判定で抗議したらヒートアップして乱闘になった…など、乱闘の理由は様々ではありますが、もしも乱闘が勃発したら、選手はベンチを出なければならない暗黙の了解があります。但し、この暗黙の了解のポイントは、「乱闘に参加するために」ではなく「乱闘を止めるため」です。決して乱闘に加勢して相手に勝つためにベンチを飛び出さなければならないのではなく、ベンチを出て乱闘を止めることが目的です。

「珍プレー好プレー」など、テレビ番組では乱闘シーンが面白おかしく取り上げられることも珍しくありませんが、実は加勢したいとか、野次馬として冷やかしで参戦しているとかではなく、あくまでも「乱闘を止める」という目的のもと、全員参加が暗黙の了解なのです。

 

バスケット:ガベージタイム

バスケットボールにもまた、暗黙の了解があります。

バスケットボールもまた、アメリカ・NBAが「本場」です。八村塁選手の登場等、日本人にとってもNBAが身近な存在となりつつありますが、NBAには「ガベージタイム」と呼ばれる、明文化されている訳ではない時間の設定があります。ガベージタイムとは、いわば「勝敗が決まった時間」です。こちらは体感的なもので、選手同士で「今日はもう無理だ」となってからがガベージタイムとなります。端的に言えば「勝敗を諦めた時間」になります。一つの目安として、控え選手が経験目的等で試合に出場するようになったら、ベンチ側からの「白旗宣言」であり、ガベージタイム突入と考えられているのですが、ガベージタイムでは派手なプレイを控えるという暗黙の了解があります。

バスケットボールの見せ場といえばダンクです。リングに直接ボールを叩き込む姿はバスケットの迫力が凝縮されていますが、ガベージタイムではダンク・アリウープは共に控えるようになりますし、相手選手がプレイを止めた場合には自分たちもプレイを止めます。バスケットもまた、相手がいてこそ競技が成り立つスポーツ。ガベージタイムの派手なプレイは相手への敬意を欠く行為、つまりはリスペクトが無いと判断されてしまいます。

 

サッカー:点差が離れている際の激しいプレイ

野球やバスケットボールは多少点差が離れているとしても最後まで「もしかしたら」という展開もあります。机上の空論ではありますが、例えば野球であれば満塁ホームランが2回出れば8点入りますし、バスケットボールの場合、3ポイントシュートを3連続で決めれば9点差を縮めることができます。

その点、サッカーは1点ずつなので、試合終盤で4-0、5-0くらいになると、ほぼ試合が決まったと考えて良いでしょう。その場合、激しいタックルや体を寄せたりは暗黙の了解で禁止されています。他のスポーツ同様、競ったシチュエーションであれば激しい展開になるのも致し方ないのですが、ほぼ勝敗が決まった段階で、一歩間違えば相手が怪我をしてしまうのではないかと思われるような激しいタックルや体を寄せてプレッシャーをかけたりを行わないよう暗黙の了解があります。

 

卓球:完封勝ちしてはならない

Tリーグの効果か、メディアから取り上げられることが増えている卓球にも暗黙の了解があります。それは「完封勝ちしてはならない」というものです。

実はこの暗黙の了解は、私も「被害」を受けたことがあります。それは高校時代のこと、暗黙の了解を知らなかった私は入部して間もなく行われた大会で相手選手に完封勝ちをしました。決して実力差とかではなく、たまたまその日の調子や相手選手のモチベーション等によるものだと思いますが、完封勝ちした私はてっきり監督から褒められるものだと思いきや、「何をやっているんだ!相手選手と監督に謝ってこい!」と怒られてしまったのです。相手選手への敬意が足りていないと。いくら完封勝ちできる展開ではあっても、一度くらいは相手に点を取ってもらうことが敬意だと後から説明されました。

近年卓球への注目度が高まり、この暗黙の了解がメディアで取り上げられることもあったようですが、当時の私は「むしろ正々堂々じゃないじゃん…」と思ったものです。

 

バレーボール:点を取ったら喜ぶ

先に、野球ではあまり派手に喜ぶと相手への敬意を欠くので喜ばないことが暗黙の了解だとお伝えしましたが、まさに「真逆」な暗黙の了解が用意されているのがバレーボールです。

バレーボールは、むしろ点を取ったら喜ぶことが暗黙の了解です。バレーボールの試合を見ていると、点を取ると選手が必ず円陣を組んで喜んでいますが、決して嬉しい気持ちからの自然の行動なのではなく、「喜ばなければならない」という暗黙の了解の行為だったのです。これは、相手への敬意だとかではなく、チームの士気を高めるためとされています。

バレーボールはサインプレイなど連携が大切なスポーツなので、士気を高めることもプレイ中のコミュニケーションを円滑にするための方法とされているようです。

 

相撲:横綱に関しての暗黙の了解が多い

「国技」として多くの国民から親しまれている相撲にもまた、暗黙の了解がありますが、横綱という存在が一つの肝です。

例えば横綱相手への張り手は暗黙の了解として禁止されています。横綱だけではなく、大関、関脇など格上の相手への張り手は、無礼だということで明文化されているものではないものの、禁止されています。また、横綱は格下の相手に対して小細工をすることも暗黙の了解として禁止されています。例えば取り組みに於いて相手の突進を受けるのではなく、左右にかわすと、「横綱の品格が問われる」とまで問題視されるほど。横綱という存在は、ただ強いだけではなく品格が求められ、品格があるからこそ敬意の対象となっています。

かつての朝青龍のように「勝てば良い」という姿勢で、暗黙の了解などお構いなしな姿勢では、横綱としての存在に疑問を抱かれてしまうのです。

 

テニス:ネットインした場合相手に謝る

テニスではネットインという行為があります。自分の打った球がネットに当たったものの、勢いのおかげで相手のコートに落ち、自分の特典になるものです。「運も実力のうち」という言葉もあるように、ネットインはなかなか狙ってできるものではありませんが、もしもネットインした場合、相手に軽く頭を下げることが暗黙の了解となっています。

テニスもまた、紳士のスポーツと位置付けられています。実際、テニスの試合は観戦者もマナーが高く、紳士的なプレーに対しては拍手を惜しみませんが、非紳士的な行為が見られた場合には容赦なくブーイングが向けられます。(ブーイングそのものも非紳士的だという声はさておき)

 

まとめ

様々なスポーツの暗黙の了解をいくつか紹介させていただきましたが、これらは極一部。まだまだたくさんの暗黙の了解がありますので、競技者はパフォーマンスの向上だけではなく、暗黙の了解まで理解しなければなりません。

「紳士的だ」と思えるものもあれば、「…?」と思うようなものもありますが、暗黙の了解まで覚えておくことで、よりスポーツの楽しさを味わえるのではないでしょうか。中には「何もそこまで…」と思うものもあるかもしれませんが、スポーツは対戦相手がいてこそ成り立つもの。その点では、日本古来の「武道」の精神と相通ずるものがあるのではないでしょうか。

実際、今回紹介した暗黙の了解は「相手への敬意」に関するものが多いです。スポーツは、ただ単に点数やパフォーマンスを競うだけではなく、大前提として相手に敬意を持つことが大切だと気付かされた方も多いのではないでしょうか。

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